イベニティ皮下注105mgシリンジ
国内副作用報告の集積状況及び適正使用のお願い
(収集期間:2019年3月4日~2021年3月7日)

2.5 胎児へのリスク

 販売開始(2019年3月4日)から2021年3月7日までに、妊娠又は本剤を投与したパートナーの妊娠に関する報告はありませんでした。

【留意して頂きたい事項】

 添付文書の「妊婦」及び「授乳婦」に、胎児へのリスクに関する注意が記載されています。

① 添付文書の記載
イベニティ皮下注105mgシリンジ添付文書(抜粋)(2020年8月改訂、第1版)

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットを用いた生殖発生毒性試験において、ヒトの曝露量(ロモソズマブ210mgを1ヵ月に1回投与時のAUC)の約31倍の曝露量となる用量を投与した母動物の胎児に、ヒトには存在しない解剖学的構造である第6頸椎椎弓化骨不全の発現率の増加が認められたが、出生児では認められず、発育遅延と考えられている。また、ヒトの曝露量(ロモソズマブ210mgを1ヵ月に1回投与時のAUC)の約31倍の曝露量となる用量を投与した75匹中1匹の母動物の同腹胎児に、外表及び骨格奇形(合指症や多指症を含む)が認められた。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ロモソズマブのヒト乳汁中への移行は不明であるが、ヒトIgGは乳汁中に移行することが報告されている。

ROM214001IS9(2023年3月作成)